北淡震災記念公園(野島断層)視察研修


 年の瀬も押し迫った令和元年12月15日(日)川島地区防災協議会関係者32名により、北淡震災公園(野島断層)の視察研修が行われました。当公園は兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)によって、大きな被害をもたらした断層(野島断層)が震災当時の状態で保存されており、震災発生時の状況や復興までの状況について、当時震災を経験された語り部さんにより紹介されるなど、実体験としての話を聞くことができ、今後の防災活動に向け大いに参考となりました。

 当日は現地に到着後、語り部さんによる震災発生時の様子や被害状況、その時に地域住民の皆さんがとった行動、また地震がおさまった後の復興への取り組みや、実際の震災体験者として、今後の教訓として感じたことなど、貴重なお話を聞かせて頂くことができました

 平成7年1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震はM7.3、最大震度7を記録。死者6,434名の尊い命が失われました。この地震は、活断層である野島断層が動いたことで発生し、断層によるズレは北淡町(現淡路市)内に10km亘って現れました。小倉地区では、この地震によって発生した様々な地形の変化を、野島断層記念館としてそのまま残され、地震のエネルギーの大きさと自然の脅威を伝えています。

また、館内の体験シアターにおいては、兵庫県南部地震(直下型地震)と東北地方太平洋沖地震(海溝型地震)の揺れを体験でき、視察研修に参加した多くの皆さんが体験していました。震災シアターでは、震災や津波の映像なども紹介され、地震震災直後の台所の様子も展示するなど、地震発生時の状況が再現されており、震災の激しさ想像することができました。

 北淡親愛記念公園における視察研修終了後は、昼食休憩を挟みんで日本最古の神社と言われ、国生みの神話やパワースポットとしても知られる、伊弉冉(イザナミ)伊弉諾(イザナギ)の二神を御祭神とする、伊弉諾神社に参詣した後、たこせんべいの里に立ち寄り、一路岐路につきました。今後も防災への備えや実際の体験談などを聞くことで、防災意識を高め、今後の防災に対する備えに役立て行きたいと思います。